【松下師恩の実験】カパーラバーティ1000回×21日の報告

pranayama

松下師恩の実験の報告

Week1の記録 (初日~7日目)

以下は実践後すぐにつけていた記録です。そのままここに掲載します。

8.15 初日。8分29秒。片鼻10回を交互に行う。前日に続き出入息1000回が快適にできている。

8.16 二日目。片鼻10回交互で。スタート時から眠気あり、実践しても消えない。

8.17 三日目。片鼻10回交互で。今朝は2:05に自然と目覚めて修行を開始する。終始、眠気あり。覚醒効果があるとされるカパーラバーティだが、払拭できない。やはり眠気を発生させてしまってはダメだ。

8.18 四日目。この呼吸法は腹筋を瞬間的に引き締めて息を吐くため、私はこれまで下腹部に意識を置いて実践してきた。しかし今回は、鼻腔とそこを高速で通過する息に意識を置いてみた。するとこの呼吸法の風景が全く異なるものに変わってしまった。

これはプラーナは意識するところに集まる性質があることと関係している。カパーラ(kapala)は「頭蓋骨」、バーティ(bhati)は「輝く」を意味し、カパーラバーティは頭蓋骨の中に収まっている鼻腔をキレイにし、前頭葉をクリアにする方法であるが、このねらいが倍増された。

頭がスッキリし、その後の瞑想空間が明るくなった。鼻腔への刺激による快が長く残った。

8.19 5日目。出入息8分29秒。眉間の奥に意識を置く。出入息の間に3回雑念がわいてきて、その都度呼吸に意識を戻す。瞑想時、眉間の奥から快が発生して体表を降りていく。

8.20 6日目。出入息8分35秒。2回雑念がわく。出入速のおよそ8分半の間、雑念ゼロを目指したい。

8.21 7日目。

Week2の記録(8日目~14日目)

8.22 8日目。8分25秒。もちろんカパーラバーティだけで深い瞑想に入れるわけではないが、頭がクリアになりやすく、瞑想をサポートする効果は十分に感じられる。

8.23 9日目。8分32秒。雑念にとらわれなく眉間の奥に集中を保つ 。その後、快が発生し、こそばゆいエネルギーが顔や首周りを降りていく。

8.24 10日目。

8.25 11日目。8分32秒、判を押したように昨日と全く同じ秒数。鼻腔から前頭葉にかけてのスッキリ感が素晴らしい!

8.26 12日目。8分32秒。

8.27 13日目。8分27秒。

8.28 14日目。

Week3の記録(15日目~21日目)

8.29 15日目。8分08秒。内なる欲求から呼吸のスピードと1回の呼吸量を上げている。より強い刺激でカパーラバーティの効果を高めようとしている。

8/30 16日目。8分08秒。出入息がより力強くできている。

8.31 17日目。アーサナ(気功)→シャヴァーサナ→呼吸法(カパーラバーティ)の流れからの瞑想は深く入りやすい。ただ瞑想するよりも準備段階が大切。

9.1 18日目。期待は緊張を生む。せめて瞑想の間だけはカパーラバーティや瞑想の成果への期待を手放してリラックスしよう。

9.2 19日目。カパーラバーティの実践は楽しい!

9.3 20日目。眠気が発生する。

9.4 21日目。目標達成!早朝に1秒間に2回のカパーラバーティ出入息を1000回→瞑想で鍛えられた。気づきも多かった。

実験を終えて、3つの感想

  1. カパーラバーティは覚醒効果があるとされますが、眠気が発生した後にそれを払拭させることはできませんでした。やはり眠気は予防することが大切。
  2. プラーナは意識するところに集まる」そのことを改めて実感しました。カパーラバーティは「おなかのデトックス」と「鼻腔や前頭葉の浄化作用」があります。その効果を高めるためにもねらいたい箇所に意識を置く(つまり集中する)重要性を学びました。
  3. もちろんコレだけで瞑想に深く入れるわけではありませんが、瞑想に入るための良き道具として、カパーラバーティは非常に使えることがわかりました。

Next experiment:カパーラバーティとバストリカーの違いは?

21日間の実験でカパーラバーティならではの効果を体験することができました。Next experimentではバストリカーと比較検証してみます。

激しい出入息をする点でカパーラバーティもバストリカーも兄弟のように似通っています。それどころか流派によれば、これら両者は同じであるとするところもあります。

よって次はこの両者を毎朝交互、21日間にわたって実践して、その効果を比較してみます。

今回選択したバストリカーのやり方は以下の通りです。

①左鼻でバストリカーの出入息を20~25回程度繰り返します。

②左鼻から息を入れます。

3つのバンダをかけてクンバカします。

④右鼻からゆっくり息を吐いていきます。

⑤右鼻でも①②③を同様に行います。

⑥左鼻からゆっくり息を吐いていきます。

これらを10分間繰り返します。なお、激しい出入息以外の呼吸は1:4:2の割合で行います。

5分間瞑想します。

記録します。

実験結果は21日後にご報告します。

コメント