ラーマクリシュナは12年にわたる激しい修行の時期を経て、完全なる悟りの境地に至りました。それからの彼は、修行の果実を分かち合う弟子の到来を、待ち焦がれました。多くの弟子たちは彼の最後の5年間に集結しましたが、それよりも早く師にまみえる幸運を得たのが、ヨーガーナンダでした。
カーリー女神はラーマクリシュナに、約束された弟子たちの姿をヴィジョンで見せていました。ヨーガーナンダを一目見るや、彼が約束された弟子の一人であることを確信したのです。
ちなみにMことマヘンドラナート・グプタとも交流があった『あるヨギの自叙伝』で有名なヨガナンダとは別人です。
ヨーガーナンダは出家した弟子たちのなかで一番早く世を去りました。その短い人生の中で彼はラーマクリシュナ、ホーリーマザー、ヴィヴェーカーナンダに奉仕し引き立てます。彼はラーマクリシュナ物語の中で【名脇役】と言っていい重要な役割を担っています。